建築物省エネ法の本格スタート(2)~法律の正式名称

2020年1月31日

経済産業省と国土交通省と環境省

現在「省エネ法」でGoogle検索してみると、「経済産業省・資源エネルギー庁」のホームページが一番上に出てきます。続いて2番目に「国土交通省の省エネ法」、3番目に「国土交通省の建築物省エネ法」となっていました。

google検索:「省エネ法」
google検索:「省エネ法」

「省エネ法」から「建築物省エネ法」への移行は法律を管轄する省の整理でもあるようです。

省エネ法「経済産業省+国土交通省」→ 建築物省エネ法「国土交通省」

今の「省エネ法」が実際には地球温暖化問題を背景にして改正を続けてきたように見受けられますが、環境省はまるで関係がないようで、あくまでもエネルギーの効率化が主眼のようです。

それは法律の正式名称からも読み取れます。

  • 省エネ法の正式名称=「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」
  • 建築物省エネ法の正式名称=「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」

「エネルギーの使用の合理化等」というのは「エネルギー消費性能の向上」と同じような意味ですが、両方とも「少ないエネルギーで高い効果を得よう」というようなことを意味していると思います。

新旧の法律名称を比べると、やはり「建築物の」と言っているところが大きな違いですね。近年、自動車や電化製品など省エネ性能の技術向上が格段に進んでいます。技術の進歩と同時に失うものがあることは否めませんが、「建築物省エネ法」のスタートで建築物の技術向上がより進むのは、期待していいことではないでしょうか?