モデル建物法

モデル建物法は非住宅用途の計算に使用!

2017年4月に建築物省エネ法が完全施行されてから半年が経ちました。建築研究所が原則1年に2回のWEBプログラム更新があることを予告しているとおり、今年の10月にもWEBプログラムの更新が行われました。住宅用途のソフトと非住宅用のソフト共に更新となっており、それに伴いマニュアルも更新されています。

細かな更新はこれまでも何度かあるのですが、更新されるたびに設計者の疑問に答えられるような形で補強されていくような印象があります。第一印象として目を引いたのは、非住宅用のマニュアルについてH25年基準の時のようなカラー表紙が復活したところと思う方もいるのではないでしょうか?この更新が完成形というメッセージにさえ思えてしまいます。

モデル建物法マニュアルの表紙

モデル建物法入力支援ツールの解説

これから省エネ計算を勉強してみようという方にとっては、まずは非住宅モデル建物法の計算からオススメしています。未だカラー表紙もない住宅のマニュアルに比べてとても親切に書かれているのが特徴です。H25年基準の前までは簡易な計算方法として「ポイント法」というものがありましたが、現在は「モデル建物法」となっているので、過去の情報でポイント法を勉強する必要はありません。

モデル建物法」というのは建物用途ごとに建物形状や室用途などを仮定した「モデル建物」が想定されており、その「モデル建物」に評価対象建築物の外皮や設備の代表的な仕様を適用して基準適否の判断を行うというものとなっています。

計算には建築研究所のWEBプログラムを使うため、専用のソフトなどが販売されていたりフリーでダウンロードしたりするようなものではありません。モデル建物法を使用する場合、全国の省エネ計算従事者が原則的にこのソフトを使用します。H28年基準が始まった現在のヴァージョン(Ver.2系)からは標準入力法と同じように、Excelの入力シートから入力していく方法が推奨されています。この入力をする際にマニュアルが大いに役立ちますので、まずは一読することが必要です。

入力ミスがあったりするとエラーが出てきます。そのエラーをすべて修正するとWEBプログラム上で自動計算され、最終結果としてBEImの値を導くのが目的となり、BEImの値が1.0以下であれば基準に適合しているということになります。そもそもの入力の値が違うなどの場合にはエラーが出てこないので、根拠となる数値には注意が必要です。

モデル建物法による計算結果

モデル建物法による計算結果(BEImの結果をマーカーで強調)

現在のモデル建物法ではVer.2系というバージョンになっていますが、以前のVer.1系とVer.2系では、入力ファイル(Excel ファイルやxml ファイル)の形式が異なるため、Ver.1系で作成したファイルは、Ver.2系では使用することができないため、以前Ver.1系で検討していた物件を実際今届出のために計算しようとすると最初から作成することとなります。